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★「日本語教師アシスタントプログラム」最新体験談!!

作成者: 作成日: 2008年6月30日 – 12:24 PM 

皆さんこんにちは!日本は梅雨真っ盛りでジメジメした天気が続いていることと思います。梅雨が終わると一気に暑くなって今年も日本の夏がやってきますね!
こちらシドニーは冬の本番に入っています。雪は降りませんが、毎日朝晩は冷え込んでいます。

さて、本日はシドニーより日本語教師アシスタントプログラムに参加された方の最新体験談をお届けしたいと思います♪

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M.Hさん、2007年7月より3学期間参加(2008年4月終了)、SA州の小中高校一貫校

【学校生活(授業・行事・生徒等)について】
私の活動した学校では10年以上にわたり日本語の教育が成されていました。授業はELCからyear12までの生徒が受けておりyear8までは必修科目それ以上は選択科目でした。プライマリーの日本語の先生は2人、セカンダリーでは日本語専任の先生が1人いました。私はその3人の先生についてアシスタントしていました。
授業は日本語の教室があるので生徒は日本語の時間になると教室まで移動して来ました。日本語が好きな生徒、日本のアニメ、文化、日本人に興味のある生徒、日本語が嫌い苦手な生徒と様々でした。授業はそんな日本語嫌いな生徒も得意な生徒も楽しめるようにとカルタゲーム、ビンゴゲーム、伝言ゲームと様々なゲームを取り入れられるよう先生と試行錯誤しました。夏にはそうめん流しをしたり、抹茶アイスクリームを食べたり、カレーライスを食べたり(日本ではお馴染みのカレーライスですがオーストラリアでは当たり前の発想ではない為)しました。やはり食べることが関わってくると生徒もテンションが上がってきます(特に男子生徒は)
3学期間を通して色々な行事がありました。スポーツデー(体育祭)スイミングデー(水泳大会)を見学したりyear7.8のアウトドアキャンプに参加したりと生徒と過ごして生徒を知っていくという事はとても大事な事なのだなぁと考えさせられたりしながら、私自身もめいいっぱい楽しみました。 この学校は私立のクリスチャン系の学校の為、宗教的な意味を含む授業や道徳の授業が重視されていました。プライマリーもセカンダリーも交互で隔週の火曜日の朝に集会を開いて賛美歌を歌ったり、ゲストスピカーの話を聞いたりしていました。生徒は色々な問題を抱えて学校に来ますが、私が感じたのは子供は本当に愛が必要なんだ、そして子供の教育に携わる先生は生徒を愛してあげなければいけないんだなぁ、とすごく感じました。
日本語の授業が入ってないときはプライマリーのspecial educationと言う他の生徒に比べて英語や算数などに多少多くの時間をかけて勉強する必要のある生徒の指導をする先生の手伝いをしました。私が手伝ったのは主に英語のspelling やreading の力を伸ばす事で、まず1対1で生徒が簡単な本を読み先生がスペルを間違いなく読めているか、きちんと発音出来ているかをチェックし、間違えてしまった部分を再度読んでもらい、間違った単語を使って文を考えこれを繰り返し行う事で読めない、書けない単語を克服していき実際に生徒のspelling や readingの力を伸ばしていくことの出来る効果的な授業でした。これに参加させて頂いた先生にはとても感謝しています。
またその先生は日本語にも興味があった為先生の時間が空いている時には日本語の授業に来て頂いて日本語が苦手な生徒への1対1の指導などの助けをして頂きました。生徒はその先生をよく知っている為、生徒自身も落ち着いて考えながら授業に参加出来た為とても効果的だったと思います。
授業中困ったこともありました。receptionの日本語の授業中に生徒が壁に沿って置いてある本棚の後ろに巨大トカゲを見つけ私は授業どころではなかったのですが、担当の先生は驚きもせずトカゲを取るために他の先生を呼んで来るよう私は指示され呼びに行きました。別の先生に来てもらいましたが私はその間怖くて教室に入れませんでした。生徒の中には家で馬を飼っていたり大きいトカゲなんて見慣れている生徒もいたみたいで私は情けないなぁと思いましたが、予想外の出来事でした。

【ホームステイについて】
私は3学期間で4つのお宅にお世話になりました。
1件目はホストマザーが学校のオフィスワーカーでホストブラザーはその学校のyear10のヘビメタ好きな長男と社会人のホストシスターとその彼氏と犬3匹のにぎやかなお宅でした。2件目は日本語の先生と犬1匹のとても落ち着くお宅でした。3件目はyear1のホームルームの先生とyear9でドラム好きのホストブラザーそしてホストシスターとそのもうすぐ2歳になる子供の4人と犬1匹の会話が絶えない家族でした。最後の4件目はreceptionのホームルームの先生とご主人の2人家族でよく娘さん夫婦が遊びに来るお宅でした。
どのお宅もとても個性的で、とても親切な方達ばかりでした。
家族とのふれあいの間で英語を勉強したり、分からないことがあれば気兼ねなく質問できる雰囲気を作ってくれた事にとても感謝しています。冬はビーチに散歩に出かけたり動物園やブッシュウォーキングに行きました。
夏の間はファミリーと一緒にバーベキューを楽しんだり、ビーチへ出かけたりと今思い出しても楽しい思い出だけがよみがえってきます。私はなるべく家族の一員としてみてもらいたかったので出来るだけ一緒に時間を過ごせるようにリビングで勉強したりしました。(そうする方が分からない所の質問もすぐ出来るし)ただテレビやホストブラザーが楽器好きの為楽器の音で悩まされたりしましたが。(笑)でも、やっぱり自分の時間が欲しい時もありました。そういう時は早めに部屋に行きました。あと、私は犬好きで犬を飼っていたお宅が多かった為、犬の散歩にもよく行きました。それが私にとっては良いリラックス方法でした。
どのお宅も自分の面倒は自分でみる。自分の行動に責任を持てる大人をホストしているという感覚なので、私も自分自身のことは自分でして、どうしていいか分からない事はファミリーに相談していました。
9ヶ月間の中で色々な事がありましたが、一番最後にホストしてくれたファミリーと一番仲良くなれた気がします。なかでもイースターは驚きでした。イースターの朝起きてリビングに行ったらテーブルの上にたくさんのチョコレートが置いてあり、私の名前が書いてある袋の中に顔並みに大きいチョコレートとイースターバニーのチョコレートが置いてあるのにびっくり!イースターバニーからの贈り物だよとホストマザーとホストファザーの粋な計らいでした。(イースターとはイエスキリストが十字架に付けられ亡くなって3日目に蘇り、その蘇った事を祝うオーストラリアでは大きいキリスト教の行事)その日はホストマザーと教会へ行って礼拝に参加しました。他にもそのマザーの長男の結婚式に参加させて頂いたりと本当の娘のように接してくれました。日本に帰って来た今でも連絡を取って話を聞いてもらっています! ただステイしている中で困ったことがありました。私がステイしていたところは田舎だったのですがとにかく虫が多い!まずクモは小さいクモから手のひらの大きさ位の大きいクモ、蟻は小さい蟻が家の中にいっぱいいたり、インチアントといって今まで見た事ない親指大の大きさの蟻やゴキブリにかなり怯えながら過ごしていました。ほんとに人間の人口より虫の方がはるかに多いと思いました。あと、田舎の場合はバスの本数が少ない為土日も出かけたい日は早めに起きたりしました。
私は夏休みを使ってオーストラリアを旅したかった為に普段はあまりお金を使わない様に節約しました。

【プログラム全体を通して】
オーストラリアはとても良い国です。でもそう思えたのはきっと出合った人達や経験がとても良かったからだと思います。その土地限られた時間で人間関係を築き上げ生徒との信頼関係を築けたことが自分の財産になったと思うし自信を与えてくれたと思います。私のオーストラリアでの生活は人生のベスト1の時間です!
語学学校に通うことがメインでないこのアシスタントプログラムでは英語を勉強するのは自分との戦いになりますが、学校でも家でも周りには日本人はいません。英語でのコミュニケーションが必須だし毎日新しい単語に出会いそれを自分のものにしていく事にとても楽しさを感じました。その楽しさを生徒に伝えられるのは留学では味わえないと思います。このプログラムの可能性を膨らませるのは自分だしもちろん周りの人の助けがあっての事ですが。もっと英語勉強してくればよかったって思った時もありましたがそんな事言ってたら一生来れないような気がしました。本当にアシスタント生活楽しかったし、一生忘れられないとても良い思い出です。今後にこの経験を生かしていきたいと思います。

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