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体験談

日本語教師 アシスタント体験談!
ここでは実際に参加された方々の体験談をお伝えします。“笑いと涙”の奮闘記が記されていますので、皆さん是非ご覧下さい。

2006年参加 R.Kさん NSW州 (参加中の時のお便りです)

私は2006年2月にワーキングホリデービザでオーストラリアに来ました。 2カ月間ブリスベンの語学学校に通い、それから1ヶ月間ブリスベン周辺やシドニーを旅しました。

今回初の田舎への訪問とあって今まで見て来たオーストラリアとは違った一面を見ることができるのではないかと期待一杯です。日本語教師の経験があるわけでもなく英語に自信があったわけでもない私がこのプログラムに参加した理由は、大学で教職課程をとっていて教育に興味があったのと、日本がどのように外国に紹介されているのか知って見たいということでした。それに加えて周りは日本人もいないネイティブの先生ばかりの環境なので英語を勉強するには願ってもないチャンスだと思いました。

私の派遣されたLeetonという町は人口8500人のとても小さな町です。町の中心、メインストリートは商店街のようになっていて、そこに行くと必ず誰か知合いに会うことが出来ます。町中の人が顔見知りのようなとてもあったかな町です。町から少し出ると、そこは地平線まで永遠と広がる広大な平地。何とも言えない美しい景色が広がります。

さて、私の派遣された学校は生徒数約500人の公立セカンダリー校です。Year7からYear12の生徒が日本語を勉強しています。日本語の先生はとても明るく親切な人で、英語がわからないときは日本語を混ぜて会話しています。日本語のレベルは学年によって異なりますが、Year7だと簡単な挨拶ができ、ひらがなを読み書きできますが、時にローマ字を使いながら授業をします。Year12になると自己紹介はおてのもの、漢字を含んだかなり長い文章の読み書きが出来ます。私はそれぞれのクラスのレベルにあわせて日本語を使うようにしています。

始めの一週間は先生の授業を監察し、発音のモデルや日本の文化について知っていることを説明するなど、ヘルプとしての仕事が基本です。生徒は素直で積極的な子が多いのですが、中には授業中に集中力がない子や興味なさげな子もいるのは確かです。それでもゲームを中心に進行される授業ではみんな溌剌としていてとても微笑ましいです。授業にどれだけ参加していくかは自分次第。私は積極的に生徒の間を回って、質問がないか聞いたり、ノートをチェックしたりするようにしています。私が話しかけるとみんな嬉しそうに応えてくれます。二週間目からは授業を任されることもあるそうなので、先生の授業を参考に、どうしたら楽しく日本語や日本の文化を学べるのかいろいろ案を練っているところです。授業をする時が待ち遠しいです。

英語について、正直始めはショックでした。今まで3カ月オーストラリアで生活してきてこれほどにないほどのスランプに陥りました。オージー同士の会話はとても早くて聞き取れず、なかなか会話に入っていくことができません。始めはがんばって質問していたのですが、そのうちに話しかけることさえためらってしまって次第に無口に。これではいけないとある日、日本語の先生に相談したら、他の先生方に「りさが英語を勉強したいみたいだからゆっくり話てあげて」と言ってくれました。それからどの先生方も私に話しかけてくれるようになり、会話の内容や単語を説明してくれるようになりました。今は再び英語への意欲が高まり、覚えた単語やフレーズを使うようにしています。英語はコミュニケーションの手段であることを忘れずにこれからも、めげずにがんばっていきたいです。

2008年参加 Y.Aさん QLD州 (短期でご参加)

学校生活(授業・行事・生徒等)について。
学校での私の仕事は、発話や文字の書き方のモデル、生徒の個別指導や会話練習のパートナーなどでした。授業の運営は担任の先生が行うので、教育経験も英語力もない私でも生徒に教えることができました。今まで普通に使っていた日本語でも、授業では毎日が発見の連続で、一言語としての日本語を客観的に見ることができました。

オージーの生徒たちはとにかく活発です。少しでも疑問があればずっと手を挙げているし、授業中ジョークを飛ばして笑いを起こすなどの大らかさもあります。またアニメのキャラクターをテキストに使う、ゲームを多く取り入れるなどの、「楽しんで学ぶ」という授業の姿勢から多くを学ぶことができたと思います。

授業以外の学校行事に参加できるというのも楽しみの一つでした。私の派遣校はキリスト教というのもあって、お祈りの時間やモーニングティーなどがありました。日本の学校とは違った、オーストラリアの学校スタイルを体験できるのもこのプログラムの魅力だと思います。

ホームステイについて。
行ったこともない国の家庭に入って生活するということには、正直とても不安でした。しかしホストファミリーは常に私の意向を聞いてくれたり、英語でうまく話せなくても辛抱強く聞いてくれたりするなど、とても親切な方々でした。時には親子喧嘩を目にすることもありましたが、それはどこの家庭にもよくあること。むしろ飾らない、素顔のオーストラリアの人々と接することができていた証拠だと思います。

ホームスティ先での会話は全て英語。教科書とは違うネィティブの言葉は難しかったですが、おかげでネィティブの人がどんな言葉を使っているかを知ることができ、また今までは頭の中で文法を組み立てないと口から出てこなかったのが、単語を並べるだけでも良いから話そうとより積極的になることができました。