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「ボランティアとしての立場」−日本語教師アシスタント(カナダ)−

作成者: 作成日: 2007年12月18日 – 1:14 PM 

皆さんこんにちは!年の瀬を迎え何かとご多忙のことと思いますが、いかがお過ごしでしょうか☆学校、会社ともに年末年始のお休みが近づいてきましたね。気温も下がり寒い日が続いていることと思いますが、せっかくのお休みに風邪をひかないように気をつけて下さいね!こちらシドニーは夏本番に入ってきたにもかかわらず、ここ2週間ほど、天気の優れない日が続いています。雨がよく降りますが、万年水不足のオーストラリアにとったらこれはよいことのようで、ダムの貯水率が上がったとニュースで伝えていました。

さて、今日はカナダから届いた日本語教師アシスタントとして活動しているの皆さんが抱える悩みについての記事を紹介したいと思います。国や学校によっても状況や立場は様々ですが、今回はアシスタントの方々がよく戸惑う「ボランティアとしての他立場」というものについて考えてみました。

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「ボランティアとしての立場」

このような悩みを持たれる方は比較的多くいらっしゃいます。内容は「ボランティアという自分の立場が曖昧で、何をしていいのか分からないんです!」というもの。これは、日本人のボランティアに対するイメージと、カナダ人のボランティアに対するイメージに、「大きな」差がある事から生じています。

まず、日本でボランティア活動をする場合、「良く来てくれたわね!これがあなたの仕事よ。この仕事を何時までに仕上げてね!」といった感じで、活動内容の指示を受け、その計画に沿って活動するいわば受身的な傾向にあります。(もちろん全てのボランティア活動がそうと言う訳ではありません)

これに対してカナダの場合、ボランティア活動は広く世間に浸透しており、こちらから望んでボランティアするという風潮の為、「あなたが今度のボランティアね。出来る仕事は何?ボランティアとして何がやりたいの?悪いけど、皆忙しいからあなたに手取り足取り指導する時間がないの。あなたのシフトは9時から3時だから、その間は自分で仕事を見つけてどんどんやってね。」といった具合に、積極性や自主性が求められます。

日本語アシスタント教師の場合も同じで、学校でのボランティア活動を希望する方はカナダ人や他の外国人でも多い為、わざわざ日本からボランティアをしに来たからといって、特別扱いを受けるわけではありません。日本文化を紹介していない時間は、自分から積極的に仕事を見つけて、他のスタッフの授業の手伝いや、時にはコピーとりや学校行事準備などのいわゆる裏方的な仕事を任されることも多々あります。また活動については、「自分はこんな日本文化を紹介できます!時間を作ってもらえないでしょうか。」とアピールする積極性も大切です。

参加者の皆様の中には、「私は日本文化紹介をしにカナダへ来たのだから、こんな雑用したくありません!」と不満をお持ちになる方もいらっしゃいますが、カナダでのボランティア活動の定義とは上で述べた通りですので、それをご説明すると「日本とは全然違うんですね〜。」とはじめて自分の立場を納得される方も多いようです。

カナダはボランティア活動が盛んな国である為、無報酬で活動する代りに、活動終了時には学校から活動証明となる「Reference Letter」を発行して頂ける場合も多く、それを就職や進学の際に自己アピールとして使用する方もいらっしゃいます。受け身ではなく積極性を持って行うボランティアには体力、創造性、精神力が必要ですが、最後にきっと、自分に対する自信とかけがえのない経験を得ることができるのではないかと思います。

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